禁煙と転職とモテたい願望

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【仮面ライダー龍騎】銃ライダーであるゾルダの契約モンスターマグナギガのモチーフが「牛」であることを今更ながら結構本気に考えてみる。

 

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北岡先生が登場するのは、平成三作目の仮面ライダー龍騎。その三号ライダーである仮面ライダーゾルダ*1。銃を模した召喚機マグナバイザーを操り、主に遠距離戦を得意とするライダーです。

 

私生活ではどんな黒でも白にしてしまう凄腕の弁護士でパートナー兼秘書でもあるゴロちゃんと私生活をともにしています。

 

そんなキャラクターが登場する龍騎の特筆すべきポイントと言えば、カードデッキを用いる点でしょう。これまでの登場する敵の特性に合わせてフォームを柔軟に変えていくという戦術的な戦いから、全体の流れを汲んでデッキ内のカードを使用しながら戦略的に戦いを進めるという、これまでとは一線を画した戦いが繰り広げられます。

 

具体的には、ライダーが所持しているカードは一枚使うだけで硬直した場を打破できる効果を持ちますが、使い切りという特性もあるために、ライダー同士が入り乱れる本作では、一人のライダーを全力で叩き潰すだけでなく、それ以降の戦いも踏まえなければならないのです。

 

そんな肝となるデッキですが、単体ではあまり力がありません。本来の力を得るためには敵であるミラーモンスターと契約をする必要があります。そうすることでカード全体の能力の底上げとモンスターの特性が付与させるのです。ちなみに契約以前のライダーはブランク体と呼ばれます。

 

ブランク体は、ブランク(空白)の名前が示すとおり素体のような形状をしています。本来なら契約モンスターのエンブレムが刻まれるベルトのバックルも空白のままです。

 

設定では、デッキに含まれるカードの内容は契約モンスターに左右されるとありますが、ブランク体であった龍騎がソードベントを用いたことや、召喚機が契約に関係なく篭手だったことも加味すると、13いるライダーのデッキは初めから差別化されていたと考えられます。つまりは「契約」とは、本来持っていたライダーのカードデッキを契約モンターに沿った形でフルチューニングし、その上で特性にあったカードを補充させる行為を指すのです。

 

そう考えるとゾルダはマグナギガと契約したために銃ライダーとして覚醒したのではなく、元々召喚機自体が簡易な銃タイプであり、その特性を最大限に活かすために北岡が狙ってマグナギガというミラーモンスターと契約したと考えるほうが妥当です。

 

そんなゾルダの契約モンスターはマグナギガ。鋼の巨人の異名を持つモンスターでモチーフはバッファロー(牛)です。

 

ちなみに契約モンスター(ミラーモンスター)は、基本的に主人公である龍騎とラスボスのオーディンを除いて実在する生き物をそれぞれ象っています。龍騎は龍を、二号ライダーであるナイトはコウモリを。王蛇は蛇を、といった具合です。

 

ここで不思議なのは、なぜメインライダーであるゾルダ。しかも銃ライダーである彼のモチーフが牛なのかということ。

 

例えば、龍騎であれば龍の圧倒的性能を活かした近距離戦や、ブレスを模した攻撃が可能なストライクベントでの遠距離攻撃。ナイトはコウモリ型ダークウィングを従え、トリッキーなナスティベントやトリックベントを使って、相手に生じた一瞬の隙をつく玄人向けのデッキ構成となっています。そしてそれは契約モンスターの特性を考えれば納得できます。

 

でも、重量級である牛ちゃんモーモーが遠距離攻撃を主とするゾルダの契約モンスターとしてふさわしいのか。それはずっと昔から疑問に感じていました。今回はそんな長年の謎を色々な観点から考えていこうと思います。

 

イメージカラー「緑」という線から考えてみる(おふざけ)

ゾルダのイメージカラーは。スーツやバックルもこの色です。とても優しい色で、一般的には安定や安心、また調和を司る色として知られています。

 

そんな彼と同じく緑を基調し、銃という共通点を持っているキャラクターといえば・・・。

 

そうルパン三世です!

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今ではすっかり赤のジャケットがトレードマークになったルパンですが、アニメでは緑色のジャケットを着ています。「盗んだのはアナタの心です」という名台詞を残した映画カリオストロの城でもルパンは緑色のジャケットでしたね。

 

そんな彼が使用する銃といえば、そう「ワルサーP38」です。銃ヲタでない一般人でも一度は耳にしたことがあるでしょう。そんな名機を生み出した会社はドイツにある「カール・ワルサー」。戦前はナチスがあったこともあり、銃には鷲のプルーフマーク*2が刻印されています。

 

あれ、「うし」と「わし」って似ていない?一文字しか違わないし・・・

 

鷲、わし、わし、わし、うし、うし、牛!!!!

 

もしかして親父ギャグで牛になった可能性もある・・・かも?

 

サブライダーとしての役割から考えてみる

まあ、おふざけは横において、真面目に考えていきましょう。

 

まず、サブライダーとしての役割から考えていきます。本作は過去作とは異なり13人ものライダーが入り乱れるライダーバトルです。サブライダーに求められる要素としては主人公の上位・下位互換でなく、それぞれの色を潰し合わないことが挙げられます。

 

龍騎が近距離から中距離を得意とする万能タイプ。ナイトが近距離を主とするスタイリッシュなトリッキータイプとするなら、自ずと答えは決まっています。求められるのは一撃で劣勢な盤面を一気に覆すことが出来る高火力タイプもしくは、はるか遠くから二人をサポートできる遠距離タイプです。

 

うん、ズバリ北岡先生だね。生まれるべくして生まれたキャラといえるでしょう。

 

他にも回復や他のライダーにバフを付与するキャラも思いつきましたが、最終的にライダーバトルの勝者が一人である点を考えると、あまり現実的ではないでしょう。神崎士郎が決着を早めにつけて欲しいことも含めるとそういったライダーは登場しないでしょう。

 

また、高耐久力のガード&カウンタータイプも頭にうかびましたが、敵の隙を突くという点がナイトと被ります。また結構致命的な点で地味の一言です。児童向けの番組においてこれはいけません。わかりやすく派手である。この点で考えるならやはり高火力&遠距離の一択でしょう。

 

さらに特に遠距離で必要なのは力強さです。職人のような一撃よりも、とにかく着弾させて火花を散らせることが大切でしょう。ということは、遠距離タイプに運命づけられたゾルダは銃ライダーだから牛となったわけではないんですね。そうすると高火力であるが故の牛と考えると納得ができます。

 

要は牛は力の象徴なんですね。そうすると次に疑問になるのはなぜ牛なのかということ。単純に大きな生き物なら代用可能と思いません?パッと思いつくだけでもクジラやサメ、ワニ、ゾウ、キリン、ゴリラ、ライオンなど他の動物が浮かびます。また、先も書きましたが実在する動物縛りです。

 

クジラやサメですが、特にクジラなんて潮も吹くので遠距離タイプとしても良いんじゃないかなと思いましたが、ライア(エイ)がいましたね。水生生物というのは括りとしては結構厳し目な気がします。一体で十分という意味合いで却下されるのは順当と思います。

 

ディケイドに登場した仮面ライダーアビスはサメをモチーフにした没案らしいですが、

流石に悪寄り過ぎます。ワニも少し悪よりな気がします。パーティの全体的なバランスを考えると龍とコウモリとワニってバランスが偏り過ぎな気もしないです。主人公御一行様が悪パーティってお前・・・って気がするのは僕だけではないでしょう。

 

ゴリラやライオンは遠距離という縛りで考えると厳しいし、ゾウはバックルに描かれている絵がシンメトリーである点を考えると特徴である長い鼻が難しいです。また、少し善よりに過ぎます。同じ理由でカバさんやキリンさんもNGですね。本当はとても俊敏な動きをしますが、両者の生き物から単純な闘争心やかっこよさはあらわすのは難しいのでしょう。

 

闘牛や暴れ牛という言葉もあり、力強さを端的に表すことができる角もある。そう考えるのと、牛でなくバッファローである点も納得です。牛ですとどうしても思い浮かぶのはホルスタインですが、それがバッファローになるとサバンナで生き生きと活動する姿が浮かぶのは不思議ですが不自然ではありません。

 

他にも昆虫として蜂が候補に上がります。ミツバチの穏やかさとスズメバチの荒々しさは優しさと暴が上手く内包されていると思うのは僕だけでしょうか。また、針を飛ばす(飛ばしませんが)という意味で遠距離タイプとしての要素も抜群です。あくまでミラーモンスターはその動物に模した特徴を持っているだけなので、蜂の要素を含んだマグナギガであれば・・・とまで書いて気づきました。気付いてしまいました。もしそれが叶ってしまうと、主人公パーティのモンスターが全て飛行出来ることになります。やっぱり一人は腰を据えてどっしりとしたキャラがいて欲しいものです。

 

また、そうであった場合、賢い北岡先生は超長距離(空中)から、文字通り地べたを這う敵を虫の如く屠る存在になってしまいます。空飛ぶ堅牢な火薬庫ってヤバすぎじゃない?ちょっと優遇しすぎです。そういった意味で遠距離タイプに翼は与えちゃだめと思いました。

 

北岡秀一というキャラクターから考える

次に人となりで考えていきます。

 

北岡先生は本名を北岡秀一といい、私生活ではどんな悪人でも勝訴に導く凄腕の弁護士です。

 

自分を無罪にしなかった浅倉からは恨まれていますが、彼以外ならもっと思い刑罰になったことは容易に想像できます。

 

そんな彼を一言で表すならば二面性ではないでしょうか。

 

弁護士バッヂに描かれているのは天秤です。絶対的に力を持つ司法・裁判の公平を表すものとして描かれ、元は正義を司る女神テミスが持っている正邪を量る天秤を表しています。

 

ほんとに脱線ですが、天秤と牛って似てません?あれ、似てない?意外と真に迫っていると思うんですよね・・・

 

また、彼だけが持つ特徴としてゾルダの装着者は北岡先生だけでなく同じバックルで秘書の吾郎ちゃんも変身できます。作中で真司もミラーモンスターに襲われた被害者の遺品から龍騎へ変身出来たことがあるので、多分他のライダーも可能だと考えられるのですが、明確に別の装着者が変身するのはこの二人のみです。

 

冷静沈着(?)でお茶目な北岡先生と暴れん坊の吾郎ちゃん。この二人で一人なゾルダは物理的な面で見ても、二つの特性を併せ持った稀有なライダーでした。個人的に最後に変身したのが吾郎ちゃんだったこともすごく記憶に残っています。

 

牛という動物から考える

牛とは昔から人と関わりがある動物です。貴重な労働力の他にも、神聖な動物として古来から神への生贄として捧げられていました。

 

ギリシャ神話のミノタウロスの話は有名です。時の権力者がポセイドンから白く美しい牛を後に供物として捧げるという約束のもと与えられたのですが、それがあまりにも美しかったために約束を違え別の牛を捧げてしまったことが発端となっています。

 

また、エジプトではアビスという神の一つとして扱われ、アビス神に模した聖牛が実際にピラミッドに数十頭奉納されています。食用としてではなく、乳牛としての働きや死しても牛皮の利用など生活に密着していたとあります。

 

日本でも干支に丑=牛として馴染みの深い動物です。ちなみに丑三つ時とは、妖かしが現れるという不吉な時間として扱われる、午前2時から2時30分までを指します。日本の代表的な妖怪にでる「鬼」と深い関係があります。

 

当時の時間は干支を24時間を12で割ってそれぞれに割り振っていました。0時から2時までを「子=ねずみ」に、2時から4時までを「丑」。4時から6時までを「寅=虎」といった具合です。

 

鬼の特徴といえば頭に生えた二つの角と虎の腰巻きですが、何か気付かないでしょうか?そうです。鬼とは丑と寅の時の間にある丑三つ時に現れるので、その特徴である牛の角を上半身に、虎の腰巻きを下半身に象っているんですね。それくらい馴染みのある動物なのです。また、補足として、日本の宗教としては神道が最も深く関係しています。飛梅で有名な福岡の太宰府天満宮を始めとして、天満宮には必ずといっていいほど牛の銅像・石像が設置されています*3

 

統括すると、牛とは神への供物として動物でありながら、神としての側面を持っていることがわかります。

 

ここで面白いのは各ライダーの願いとの関係性です。

 

真司の「闘いを止めること」を始めるライダーの願いですが、直接命に関係するのは、

 

ナイト 昏睡中の恋人のため
ゾルダ 難病を完治し、永遠の命を得ること
ファム 殺された姉を生き返らせること
オーディン 妹に新しい命を与えるため

 

の四つですが、実は自分の命に関係しているのはゾルダのみなのです。開催したオーディンは難しいですが、逆に言えば他のライダーは最悪、諦めるという手も残されています。しかし、ゾルダだけはそれだけが希望であったことがわかります。

 

供物(残りの決まった命の期間)でありながらも儀式(ライダーバトル)を経て神(永久の命)へと昇華する牛との関連を考えると、結構妥当なセレクトだったのではないでしょうか。

 

最後に

最初から銃ライダーとしての宿命が決まっていた仮面ライダーゾルダの創造。

 

そうであるが故の色付けとして考えるなら、牛としてのモチーフは遠距離としての象徴ではなく、高火力としての象徴として求められたのしょう。しかしそれが全く無いという訳ではありません、牛の攻撃行動として身一つの突進がありますが、それは時には弾丸という比喩で扱われることがあります。

 

また、豊穣の神として扱われながらもミノタウロスや鬼といった数多くの怪物としても記される「牛」の二面性が、北岡先生と吾郎ちゃんとしてのある意味でのダブルライダーとしての登場。

 

そうして文字通り「ライダーバトル」の中で供物として扱われ、その結果として永遠の命をもとめるその境遇を考えると、これ以上に無いほどにゾルダである北岡先生のモチーフは牛であること以外は考えられないのではないのでしょうか。

 

あ〜、スッキリした。

 

それと最後になりましたが、

 

北岡先生ご結婚おめでとうございます!!!

←コレが言いたかっただけ

 

その男、ゾルダ―仮面ライダー龍騎フォトアルバム

その男、ゾルダ―仮面ライダー龍騎フォトアルバム

 

*1:実際は四号ライダー。登場順なら三番めは仮面ライダーシザーズ

*2:簡単に説明すれば品質保証マークのこと

*3:天満宮の神使が牛