禁煙と転職とモテたい願望

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ゲイって男なら誰でもいいんでしょ?と思っていた愚かな男のお話

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僕にはゲイの友人が一人だけいる。友人というかB社時代の後輩だ。

彼のお陰で個人的にはLGBTについて理解が深まったと思う。今回はそんな彼に出会うまで「ゲイって男なら誰でもいいんでしょ?」と思っていた愚かな男のお話。

守屋くんはぽっちゃりがお好き

B社に入社して1年ほど経ったある日、朝礼の前に上司が社員全員に「フロアに集まれ」と言った。半年以上勤めている人間ならピンと感づく。生贄召喚の儀式(新入社員の紹介)が始まるのだ。

 

「今日から内勤として一緒に働くことになった守屋(仮名)だ。宜しく頼むぞ」

 

目をやるとそこには180cmオーバーの巨体がそこにいた。ガッチリとしたというか肥満体型というか、太ましい青年がそこにいた。のちに年齢を聞くと年下という事が分かるのだが、見た目30オーバーのソフトモヒカンのオッサンだった。

 

「あ、ちなみにゲイだから襲われないようにしろよ。ガハハハ。一応釘はさしてある。襲ったらクビだって。ガハハ」

 

上司はその日も絶好調だった。

 

配属された課が同じで、なおかつ年も近かったという事もあり、守屋とは1ヶ月も経つ頃にはそこそこ仲良くなっていた。とにかくギャップが激しい奴で、ガッチリとした体格ながら可愛らしいものが好きで、携帯に可愛らしいストラップをいくつも付けていた(当時はまだみんなガラケーだった)。

 

今でも彼のメルアドがファンシーだったことが忘れられない。

 

好きな色は緑。僕も好き!というと「ゲイカラーなんですよ」となんにでもゲイネタと結びつけるのは正直やめてほしかったがいい奴だった。

 

誤解の解消

彼はいわゆるデブ専。つまりぽっちゃりした男性にしか性的興奮を覚えないらしい。

今思えば、酒の席とはいえ、とても失礼な事を聞いたと思う。僕は守屋に「B社で抱きたい男ランキング」を発表してもらったのだ。

 

発表!B社杯!抱きたい男ランキング!

上位に並ぶのはそうそうたるメンバー。40代独身のデブチーフが納得の1位。2位にWEBデザイナーのおにぎりデブ。3位は営業部の部長だったのだが、これは正直意外だった。というのも部長はチビで体型も小太り止まり。前の二人と比べるとボリューム感不足が否めかった。

 

理由を聞くと「精神的に頼りがいがあるから」とのこと。どうやら彼的には肉体的にも、精神的にも包み込まれるのが好みらしい。

 

そして一番確認したかったことを口にする。

 

「そんじゃ、俺は何位?」

 

「えー、餅夫さんはランク外です。僕にしたら細すぎですよ」

 

振られて嬉しいなんてことあるぅ?!ビバ!ランク外!

 

ガッツポーズをとった。失礼かもしれないが僕は嘘を言ってはいないし、嘘の行動でもない。

 

ぶっちゃけてしまえば彼のことが怖かった。

 

僕は175cm前後のやせ気味で、彼は180cmオーバーのガッチリおデブ。多分密室で組み敷かれたら腕力では敵わない。彼のなすがままだろう。不適切な表現かもしれないが、その時初めて夜道を一人で歩く女性の気持ちが分かった。

 

それから守屋との距離がグッと縮まったと思う。何度も言うが、本当に彼には先輩という立場を盾に色々と質問してしまって申し訳ない。

 

ただ、呑みの帰り道に「餅夫さん、ほらアソコ見えますか?あのマンションの一室は○り部屋なんです。今から寄るんで失礼します」と色々と知りたくもなかった情報をぶっこんできていたので、そこまで話すのを嫌がっていていなかったかもしれない。

 

むしろ結構ノリノリで話してたんじゃね、と今では思っている。いつからゲイと自覚したのか?女の人と行為をしたことはあるのか?なぜデブが好きなのか?と多分これまで何度も質問されたのだろう。あらかじめ用意してあったようにペラペラと答えていった。

 

昔、デ○ヘルで働いていたこともあるんですよと告白された時には、流石にそこまでは聞いていないと面と向かって言った記憶がある。

 

個性って便利だな

守屋と話すのはいろいろと面白かった。実はレズの友達も多いだとか、大人になったらちん○が自然と無くなると思っていただとか、普通じゃ聞けない話はなかなか刺激的だった。

 

ただ、結果的に感じたのは、ゲイって言っても意外と普通なんだなという事だった。

 

好みのタイプもあるし、恋バナもしたい(彼は乙女だったので女性ととても仲が良かった)。失恋もするし、新しい恋だってする。ただ、女性以上に女性らしいという事は確かだった。

 

ただ、トイレは洋式で座ってするらしい。乙女か!

 

彼が可愛いガワを持っていたらミスジャパンも夢じゃなかっただろう。だけど現実の守屋はヒゲの生えたソフトモヒカンのデブだった。デブ好きのデブだった。男の娘とは到底呼べない見事なすね毛がモッサな奴だった。

 

よくわからない生き物だと思ったが、それも個性と思うと急に納得した。個性ってマジで便利な言葉だと思った。

 

ひとつ言っておきたいこと

たまに自称LGBTには理解がありますと言う人が「自分に害がなければどちらでもいいです」という人がいる。

 

これはいけないと僕は思うのだ。

 

これは「僕に惚れないでね」と言っているも同然と思う。どんだけお前は魅力的なんだよ、と。

 

とりあえずは僕も守屋に同じ言葉を吐いてしまって後悔してしまったので、皆も言わない方がいいよと思う。考えすぎかもしれないが。そんな愚かな男のお話でした。