禁煙と転職とモテたい願望

会社に退職の意思を告げるも、今は繁忙期だからと流される餅夫のブログ Twitter始めましたが友達がいません→https://twitter.com/mochitakeo1

不細工な友人がいつの間にか童○じゃなくなっていたお話し

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友人T

友人の中で最も不細工な奴は?と訊かれたら真っ先にその名が挙がる奴がいる。


Tだ。


とにかく不細工で、きっと僕がアイツの顔で生まれたら人生に絶望するかもしれない。というかする。しかも腋臭だし、いびきも五月蠅い。さらに女子高校生に「先生」と呼ばれたいという不純な理由だけで女子高に務めるようなド変態な奴だ。しかも奴は教員免許なんて持っていない。プライドも夢も何もかも投げ捨てて女子高の事務員になるようなド腐れな男だった。


ただここで一点言っておきたいことがある。それは僕とTが面と向かって悪口を言い合える仲ということだ。僕は奴を不細工と呼び、奴は僕のことをパン泥棒野郎と呼ぶ。


Tと僕が出会ったのは高校時代。最初の印象は正直覚えていない。ただ、不細工さはすでに超高校級だった。そんな不細工なTだが、意外なことにスクールカースト的には上位グループに属していた。それは奴の特技がボイスパーカションだったからだ。ひん曲がった口から飛び出るボイパはムカつくほど上手く、それでいながらカッコよさの補正を受け付けないくらいに残念なフェイスが学年を超えて愛されていた。


そう、奴は部活動もしていなかったし、優秀な生徒でもなかったが、類まれなボイパのテクニックと不細工さだけで、一年の時点で校内一の有名人になっていた。これからの人生の中であの3年間以上に奴が輝くことはないだろうと断言してもいい。


彼女ができました

そんなTはリア充ではあったが、その不細工さ故、童○でもあった。さらには高校時代に好きになった女友達を、人妻になった今でも思い続けている純な奴であり、そして男でありながら、新婦である件の彼女の結婚式にて、友人代表としてのスピーチを完遂した豪胆な男でもあった。


ちなみに彼女のことを未だに旧姓で呼ぶネチッコイ奴でもある。


そんなTに彼女ができたと聞いたとき。「ネットに溢れている30歳童○っていのは全てフィクションなんだ。魔法使いなんてかわいそうアピールに過ぎないんだ」と真面目に思った。


ただ、27歳にして彼女ができたと聞いて何もしないほど僕も腐ってはいない。


叙々苑に焼き肉を喰いに行くことにした。

Tと彼女のおかしな関係

乾杯をして、お酒片手に話を根ほり葉ほり聞いていると、Tと彼女にところどころおかしな点を感じた。まあ、初めての彼女なのだからと仕方ないと思いながら聞くと、やはり違和感を感じる。少しこちらから質問すると、なんと付き合って2カ月が経つのに手も握ってないというではないか!


じゃあキスもしてないんか?と聞くとTは悲しそうに言った。


「付き合って一カ月の記念日に勇気を振り絞ってキスをしようとした。でも○○さんに『いや、キスは無理だから』って真顔で言われた。それからアクションできないままでいる」


僕はもう無理だった。笑うのを我慢なんてできるわけがない。爆笑だった。これほど人は笑えるものかというほど笑った。


付き合っている彼女に「キスは無理だから」と言われる27歳の男の気持ちを考えると悲しくなるが、それがTだと耐えられなかった。


だけども笑いが収まると、僕にはもう祝う気持ちなんてこれっぽっちも残ってなくて、ただただ目の前の男を不憫に感じた。


Tにまだ童○なのかと、清い体のままなのか聞いてしまったのは仕方ないことだと思う。


だがTからは意外な返事が返ってきた。「いや、実は」と恥ずかしそうに言った。


もう今日は奢りじゃなく割り勘にしようと決めた。ただ、彼女が奴にとっての初彼女と思っていたのは僕だけで、確かにTからはそのことについて言及はされていなかった。

悲しみを背負う男

結果的に言うとTは、やはり女性と付き合うのは彼女が最初だった。付き合って一カ月記念に彼女にキスを拒否されたTは、その足で歓楽街へ向かったらしい。そしてクラスチェンジをしたのだ。


それを聞いて無性に悲しくなったことを覚えている。プロはキスをしてくれたと嬉しそうに話す彼を見て、こいつはもうダメだと悟った。


それからTは数か月彼女と付き合っていたのだが、最終的に肉体的な接触は数度手を握りあっただけらしい。ドキドキしてムラムラしたらその足で歓楽街へ向かったようだ。本当に色々とひどい話だ。


しかも彼女からの最後の言葉は「大切にしてくれてありがとう。Tならこれからいい人にきっと会えるから私のことは忘れて」という言葉だったらしい。死別したわけでもないのに壮大な言葉がツボに入ってしまった。


あれから数年。

あれから数年がたつが未だにTは素人童○だ。今年も毎年恒例の焼き肉食べ放題に行って確認をした。いや、してしまった。


これからもしもニュースでJKとの淫行で捕まった事務員がいたらそれはTかもしれない。僕はきっと言うだろう「いや~、アイツはいつかやると思ってましたよ」と。ただそれが合意の上での行為だったときは素直に賞賛をしたいと思う。


なぜならその時が本当にTが大人になれた時なのだから。